夙川・苦楽園|血の流れのお話② 心臓から出た血液は、1分ほどでまた心臓に戻ってきます。
前回は、血液が酸素や栄養を届け、いらないものを回収する「運び屋さん」だというお話をしました。
今回は、その血液が、どうやってからだを巡っているのかのお話です。
◆ 主役は、にぎりこぶしほどの心臓
血液を送り出しているのは、心臓です。
大きさは、ちょうどにぎりこぶしくらい。
その心臓が、安静にしているときでも、1分間に60〜100回ほど、ドクン、ドクンと縮んだりゆるんだりをくり返しています。
1日にすると、10万回ほど。
眠っているあいだも、一度も休むことはありません。
◆ 心臓には、4つの部屋がある
心臓の中は、4つの部屋に分かれています。
上の2つは、戻ってきた血液を受け取る部屋(心房)。
下の2つは、血液を送り出す部屋(心室)。
それぞれの部屋の出入り口には「弁」があって、血液が逆戻りしないようになっています。

◆ 血液がめぐる、2つのコース
心臓から出た血液は、2つのコースをめぐっています。
ひとつは、肺のコース。
全身から戻ってきた血液は、まず肺へ送られます。
肺で二酸化炭素を手放して、新しい酸素を受け取ります。
もうひとつは、全身のコース。
酸素をたっぷり受け取った血液は、もう一度心臓に戻り、今度は全身へ送り出されます。
頭のてっぺんから、手足の指先まで。
酸素や栄養を届けて、二酸化炭素や老廃物を受け取ったら、また心臓へ戻ってきます。
心臓は、血液を送り出すポンプです。
二酸化炭素や老廃物を、心臓で片づけているわけではありません。
二酸化炭素は、このあと肺のコースで肺へ運ばれて、息といっしょに外へ。
老廃物は、ふたたび全身のコースをめぐる途中で、
腎臓を通るときに仕分けられて、おしっことして外へ出ていきます。
心臓 → 肺 → 心臓 → 全身 → 心臓。
血液は、心臓を真ん中にして、8の字をえがくようにめぐっているんです。

◆ 血管は、3種類の道
血液が通る道、血管にも種類があります。
動脈は、心臓から出ていく道。
心臓から勢いよく押し出された血液が通るので、壁が厚く、弾力があります。
手首にふれると感じる「脈」は、この動脈の動きです。
静脈は、心臓へ戻っていく道。
動脈にくらべて壁がうすく、流れもゆったりしています。
足の静脈には、血液の逆戻りを防ぐ「弁」がついています(次回、くわしくお話しします)。
毛細血管は、動脈と静脈をつなぐ、細い細い道。
髪の毛よりも細い血管が、からだのすみずみまで、網の目のように広がっています。
酸素や栄養を手渡して、二酸化炭素や老廃物を受け取る。
その受け渡しをしているのが、この毛細血管です。
道路にたとえると、動脈と静脈は大きな幹線道路。
毛細血管は、一軒一軒の家の前まで続く、細い路地のようなものです。

◆ 1分ほどで、ひとめぐり
安静にしているとき、心臓は1分間に、からだ中の血液とほぼ同じ量を送り出しています。
つまり血液は、1分ほどで、からだをひとめぐりしているんです。
からだを動かすと、筋肉にたくさんの酸素を届けるために、送り出す量はぐんと増えます。
◆ 最後に
心臓から出て、全身をめぐり、また心臓へ。
血液は、1分ほどの旅を、一日じゅうくり返しています。
ただ、心臓からいちばん遠い足の先から戻ってくるのは、実はとても大変なことなんです。
次回は、その帰り道を支えている「第二の心臓」のお話です。
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