夙川・苦楽園|リンパのお話④ リンパ節は、細菌やウイルスをこし取るフィルターです。
風邪をひいたとき、首のあたりに、ぐりぐりとしたしこりが触れたことはありませんか。
「リンパ腺が腫れたね」と言われた、あのぐりぐり。
今回は、その正体「リンパ節」のお話です。
◆ リンパ節は、関所でありフィルター
リンパ管の途中には、ところどころに、豆のような形のふくらみがあります。これが、リンパ節です。
大きさは、米粒くらいのものから豆くらいのものまでさまざまで、全身に数百個あると言われています。
リンパ節は、流れてきたリンパをいったん受け止めて、中身を確かめる関所です。
細菌やウイルス、老廃物などがまじっていれば、ここでこし取ります。
リンパ節の中では、異物を食べてしまう細胞や、病原体と戦う「リンパ球」という白血球が、たくさん待ちかまえています。
きれいにしてから、次へ送り出す。
いくつもの関所を通るうちに、リンパはだんだんきれいになって、最後に鎖骨のあたりで血液へ戻ります。

◆ 「リンパ腺が腫れた」の正体
風邪をひいて首のリンパ節が腫れるのは、そこでリンパ球が病原体と戦い、数を増やしているからです。
腫れは、からだが一生けんめい守ってくれている証拠なんですね。
ちなみに、昔からよく「リンパ腺」と言いますが、正しくは「リンパ節」。
何かを分泌する「腺」ではないからです。
◆ リンパ節が集まっている場所
リンパ節は全身にありますが、とくにたくさん集まっている場所があります。
・首(耳の前や後ろ、あごの下、鎖骨のあたり)
・わきの下
・ひじの内側
・脚の付け根(そけい部)
・ひざの裏
どこも、手足の付け根や、関節の内側です。
前回お話しした「流れる向き」は、この場所へ向かっています。
リンパのケアをするときも、ここへ向かってやさしく流していきます。

◆ リンパは、からだを守る仕組みの一員
リンパ節のほかにも、のどの奥にある扁桃、
おなかの左上にある脾臓、腸の壁など、からだのあちこちに、
リンパの仲間(免疫の組織)があります。
なかでも腸は、食べものと一緒に入ってくる細菌やウイルスに、毎日出会う場所。
そのため、からだの免疫細胞の多くが、腸に集まっていると言われています。
リンパは、からだのお掃除係であると同時に、からだを守る見張り番でもあるんです。
◆ 最後に
リンパ節は、私たちが気づかないうちに、毎日からだを守ってくれています。
しっかり休む、からだを冷やさない、こまめに動く。
ふだんの小さな心がけが、リンパの流れを支えることにつながります。
次回は、リンパの流れが追いつかなくなったときに起こる「むくみ」のお話です。
リンパの滞りが気になりましたら、
かくれ家にて、いつでもお待ちいたしております。
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